プロキャプチャー(Pro Capture)の試し撮り(鳥撮り版)
-オリンパスOM-D E-M1 MarkⅡ-
手振れ補正と連写性能の向上が目覚ましいという評判に押されて昨年オリンパスのOM-D E-M1 MarkⅡを購入しました。プロキャプチャー(Pro Capture)はその目玉の機能の一つです。シャッター半押し中、C-AF TRでも秒18枚の速度で約1秒間のサイクルで被写体を撮り続けます(上書きし続ける)。シャッタ全押しでその直前の1秒間分の写真をSDカードに書き出します(ProCap L)。したがって、瞬間的な変化や突発的な現象の発生で、若干のシャッターチャンスを逃しても、約1秒の間に関しては遡って撮影結果が残るということです。ProCap HではS-AFだけとなりますが秒60枚の連写で実行が可能です。似たような機能は、だいぶ前にカシオのカメラでもあったと記憶していますがAFやC-AFは対応していませんでした(動画のコマ撮りのような機能だったのですね)。ProCap LはC-TRで連写するので、フレームの中で多少動くものでも追跡しピントを合わせ続けるということのようです。
というわけで、安直ですが、我が家の庭先で隣の家のTVアンテナにとまったムクドリの飛び立つ瞬間を撮ってみました。静かに空を眺めていたムクドリが突然カメラの方へ踵(きびす)をかえし飛び立ちました。半押しで待ち構えていたとは言え、突然の出来事です。当然ながら私のシャッター全押しはかなり出遅れましたが、SDカードには以下のような画像が記録されていました。
レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
SS 1/2000, f7.1, F275mm, ISO500
手持ち撮影
(約1.5倍のトリミング)
また、その様子を動画にしたのでご確認ください。シャッター全押しのタイミングが完全に遅れていることが良くわかります。できれば音も聞きながらご鑑賞ください。
ということで、私のベストショットは9ショット前にありました。画像クリックで拡大表示になります。
空がもっと青ければよかったのですが当日は残念ながら曇天でした。それでもかなり躍動感のある瞬間が撮れました。SSが十分早かったので、手振れ補正機能の評価にはなりませんでしたが、焦点距離275mm(フルサイズ換算で550mm)の手持ち撮影です。これもコンパクトなミラーレスカメラのメリットですね。
今回の状況では特にS-AFでも撮れたかと思いますが、鳥撮り素人の私でもこれが撮れたことに感激しています。こんなの撮れるなら、300mm F4.0 IS PRO ポチりたくなりますね(冗談です)。