出雲大社東京分詞
麻布六本木七丁目
お正月元旦に出雲大社にお参りに行ってきました。と言っても出雲大社の東京分詞にです。実は、そんなのが東京にあるのを知りませんでした。それも麻布六本木にです。家族に連れられてのお参りです。
地下鉄日比谷線の六本木駅を高樹町寄りの出口から地上に出ると出雲大社の文字が大きく書かれた赤いのぼりに驚かされます。左手先には六本木ヒルズがそびえ立っています。そのまま100mほど行ったところ、コンビニの手前を右へ曲がればまた赤いのぼりに大きく書かれた出雲大社の文字が目に飛び込んできます。
なんと、この道沿いの左手のビルの中に出雲大社東京分詞があります。分詞と言えど神社ですから島根県の出雲大社の小ぶりのものを思い描いて行ったのでビックリです。
入り口階段の手前には、紙垂(しで)の垂らされたしめ縄が張られています。階段を上がった正面に出雲大社東京分詞と書かれた表札の様なものがあるので、ここが確かに出雲大社東京分詞です。さらに階段を上がって行くと手水舎と呼ばれる手を清めるところに出てそのわきには小さなお社があります。本殿はさらに奥にあり多くの人が参拝しています。
参拝のあと、家族と共に祈願をお願いしました。「縁結び」、「家内安全」、「商売繁盛」、「厄除け」、「交通安全」など、いろいろな種類の祈願があり、御祈願申込書に希望する祈願と住所氏名を書いて提出します。順番が来ると、神殿の前に通されて、神官が現れ儀式が始まり、しばらくするとお祓いをしてくれます。なにか霊験あらたかな気持ちになってくるから不思議ですね。待ち時間が長かったのですが、始まれば所要時間15分程度です。
来た時のビックリした印象はすっかり消えて、これはこれでありだなぁと思うようになり、今年はお正月から良いことをしたような気分になってビルの中の出雲大社東京分詞をあとにしました。
家に戻ってから、祈願の際にいただいた資料を読んだら、東京分詞は明治時代からあったとのこと。東京大空襲で神殿を焼失するなどしつつ、現在の六本木に移転されたのが昭和36年で、昭和56年に現在のような社殿となったとのことです。
東京で育ち、六本木も親しい街だったのに、ずいぶんうかつなことだったと反省しています。そんな私が言うのもおかしいのですがお勧めです。