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むささび工房ブログ

産業革命の息吹を求めて
蒸気ビームエンジン(Beam Steam Engine)模型の組み立て

 
Beam Steam Engine
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ブラックフラィデーの煽りに屈してポチってしまいました。

 蒸気エンジンの模型がいろいろと出ています。手を広げると収拾がつかなくなるのですがブラックフラィデーの誘惑に負けて広げてしまいました。蒸気エンジン模型の本家はドイツのWilesco社が有名ですが、この会社の模型にはほとんどKitがありません。今回購入したのはRetrol社といって香港の会社だと思いますが、産業革命で活躍した蒸気機関をそのまま模型にしたKitを沢山出しています。

それがなかなかの出来です。今回購入したのは、製品名RETROL SE-1で、蒸気ビームエンジン模型の組み立てKitです。蒸気ビームエンジンは、18世紀初頭にトーマス ニューコメンが鉱山排水エンジンとして考案し、ジェームス ワットによって改良され、産業革命の重要な動力源となっていたものです。

私も初めて知ったのですが、最初に、ニューコメンが考案したのは、蒸気が冷えて凝縮するときの負圧でピストンを動かしていたようです。したがって、大気圧以上の力は得られなかったのですが、これをワットが改良して蒸気圧そのもので動くようにしました。ボイラーや配管の構造も改良されたのでしょうね。

機構はビーム(梁)の一方にピストンの軸が接続され、他方に取り付けられている軸の上下運動によってフライホイールを回すものです。Kitの完成度が大変高く、楽しく、しかも勉強しながら組み立てることができました。組み立てにはいくつか注意すべき点がありますが、それほど難易度は高くありません。でも、完成し、アルコールに火をつけてボイラーを熱して回転が始まったときには、まさに達成感でいっぱいでした。まさに童心に戻るといったところです。警笛も鳴るようになっていてシャレが効いています。産業革命の息吹を感じた瞬間でした。

説明書には特に記載がないのですが、回転する軸の各部にはミシン油を注し、ピストンには蒸気油と呼ばれる蒸気エンジン用の油を注しました。

組み立ての過程と注意点を記録した動画をアップしました。

こうして移り気に手を広げているから、肝心の木工作品ができないのですね。反省してます。

Beam Steam Engine

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