木工は木屑との戦い
-集塵ダクト用の3方向切り替え装置-
しばらくブログから離れていましたが、サボっていたわけではありません。ちょっと別の計画があってそれに専念するために、工房作業を中止していました。その計画が成就したらブログに上げますが、一応計画が終了しつつあるので、歳初めに作業していたものを紹介します。
むささび工房には、狭いながらも木工用の集塵機を置いてあります。JETとという米国のDIY 機器メーカの小型の集塵機ですが、これが無かった頃のことを思うと大助かりです。木工は木屑との戦いです、最善の策は木屑の出るところで吸引してしまうことです。大き目の木屑はまだ良いのですが、十~数百ミクロンの木屑(埃のような木屑)は工房の中に舞い上がって浮遊し、知らず知らずに吸い込んでしまい、肺を悪くします。木屑にまみれるのは好きですが、健康には問題があります。また、衣類に木屑を付けたままで家の中に入ると妻に怒鳴られてすぐに追い出されてしまいます。トイレに行きたい時などは悲惨なことになります。
細かい木屑を出す機械としては、サンダー類(ベルトサンダー、スピンドルサンダー)が筆頭ですが、バンドソーからもかなり出ます。ささび工房では、機械の配置上、メインのバンドソーと ベルトサンダー及びスピンドルサンダーが近くにまとまっていて、これらの機械を行き来して行う工作が多くあります。機械を変えるたびに集塵機からのダクトあるいは掃除機のホースを繋ぎ変えるのは面倒な作業です。
そこで今回紹介する3方向切り替えのできる装置を作りました。3-way blast gate for dust collection system です。位置づけは次の写真のようになります。
これで3台の機械の間でのダクトの繋ぎ変えの作業はなくなり、シャッターの操作でできるようになります。3-way blast gateの実際の取り付け状態は次の写真のようになります。
狭い場所なので、タコ足のような状況で大変ですが一度設置してしまえばあとはシャッターの操作だけで切り替えられるので楽ちんです。
この手の集塵ダクトのゲート装置の製作記事はYouTubeに沢山上がっています。それぞれなるほどと言うものがありますが、どうしても欧米の広い工房用で、悲しいかなむさささび工房サイズのものはありません。ということで自作することになりました。いつものように製作記事をYouTubeに上げましたのでご興味のある方は観てください。
冒頭にお話ししたように、別に計画していることが成就しそうなので近いうちにブログにアップすることを楽しみにしています。