A journey of a thousand miles begins with a single step – Woodworking and Photos

むささび工房ブログ

世界一小さな鉄道模型
-Tゲージのスターターセットをゲット -

 
TGauge
この記事を書いている人 - WRITER -

 Nゲージまでは知っていましたが、最近Tゲージという、世界一小さな鉄道模型を見かけたのでスターターセットをゲットしました。マイクロゲージとかもっと小さなモデルがYouTubeで紹介されていますが、市販されているものとしては、このTゲージが世界最小のようです。。

鉄道模型のゲージ(軌間)とスケール(縮尺)には下記の様な規格があります。国によっていくつかのバリエーションがあるようですが、日本の模型屋さんでは次のように説明があります。

Gゲージ           縮尺:1/22.5                      軌間:45mm

Oゲージ        縮尺:1/43、45、48        軌間:32mm

HOゲージ        縮尺:1/87                        軌間:16.5mm

TTゲージ          縮尺:1/120                      軌間:12mm

Nゲージ           縮尺:1/148~160             軌間:9mm

Zゲージ           縮尺:1/220                      軌間:6.5m

そして

Tゲージ            縮尺:1/450                      軌間:3mm

となります。

Tゲージの歴史

 Tゲージは2008年に栄進堂という日本国内のメーカーによって製造販売が始まったのですが、この会社の経営方針等の変化の中で、2010年に香港の企業にその生産販売権が譲渡されているようです。それで現在は日本ではなかなか入手しにくく、ヨーロッパを中心に販売されています。現在日本国内では、模型電子部品ショップ MSR とういう長野県の会社が販売権を得て販売元となっているようですが、会社のホームページが見つかりません。Amazonでは確かにこの会社が販売元のTゲージがわずかですが売られています。

私が調べた範囲では、TGauge.com という多分英国のネット販売会社だと思いますが、ここがかなり充実した品ぞろえでTゲージを扱っています。上記のような経緯のせいか、0系新幹線や阪急9000形など日本の鉄道モデルも発売されていて親しみが持てます。

用途(入手の目的)

 私はいわゆる撮り鉄でも鉄道模型マニアでもないので、このTゲージで鉄道ジオラマを作ろうなどと大それたことは考えていません。なにしろこの領域には日本だけでなく世界中につわものが大勢いて、とても入れません。まぁ趣味ですから面白そうだからやってみるというので良いのですが、私にはそのセンスがあると思えないので手を出しません。以前のブログで紹介した、HOゲージを使った工房紹介でも、機関車トーマスを走らせて、私なりのエスプリを効かせたつもりです(すべっているかも?)。

じゃぁ何をしたいの? と言うことですが、木工作品の紹介動画を作るなかで、添え物として使おうということです。“添え物”という言い方はTゲージに申し訳ないのですが、インパクトはあるかなぁーと思います。まだその具体的な構想はたっていません。

梱包開封

 届いたのは、EMD GP8 Green US Freight Train Set というスターターセットです。

機関車とレールを見て改めてその小ささにビックリです。機関車は手から落としたら探すのが大変そうです。内容物の中にSwitchback Sensorsと呼んでいる、レールに取り付けておくと、そこへ到達した機関車の走行方向を自動的に変えるアダプターが2つ入っています。これは面白く使えそうです。

TGauge

TGauge

試運転

 まずは、Tゲージがどのくらい扱いやすいのか走らせて遊んでみることにしました。そして、どのくらい安定して走行するかを把握できれば、どんな使い方ができるか考えられるでしょう。こんなのでちゃんと走るのかなぁと半信半疑で、レールを繋いで走らせてみました。なんと、驚くほど安定してよく走ります。これだけ小さいのですからレールに乗せるのは、手が震えてちょっと練習が必要ですが、リレーラー(レールに乗せるためのジグ)が無くても普通に載せられるようになります。この辺りも後で説明する磁気トラック技術の恩恵でしょうね。

TGauge

TGauge

このスターターセットとは別に購入した機関車があります。LNER Inter-City 125というロンドンを走る機関車です。これもすごく安定して走ります。そして、先頭と最後尾の機関車の正面にはランプ(多分LED)があり、綺麗に灯して走ります。

磁気トラック技術と性能試験

 Tゲージの動力車の車輪は磁化されています。この磁気トラック技術より、車輪がレールの上に置かれるだけではなく磁力で吸い付いています。登るときも下るときも車輪が滑ることなく回転力がレールにしっかりと伝わります。加えて脱線しにくくもなるので、傾いてもなかなか倒れません。

これなら、結構面白いことができるだろうと考えて、傾斜耐力&登はん性能と、振動(揺れ)耐力をテストすることにしました。

これは私が初めてアップしたYouTubeのショート動画です。
上部影像が傾斜耐力&登はん性能テストで、なんと傾斜30度までは脱線することなく、また止まることもなく元気よく登り、そしてカーブも安定して走りぬけました。30度を過ぎるとさすがに脱線しました。

下部影像は振動(揺れ)耐力テストです。レールの乗った台を手動で上下にゆらゆらと動かしました。手が疲れるまで振り続けましたが、Tゲージは脱線することなく走り続けました。試したことはありませんがNゲージやHOゲージではとてもここまでの性能は出ないでしょう。

梱包開封から性能試験までをまとめてYouTube動画にしました。

YouTubeにはTゲージを使った鉄道ジオラマが世界中で沢山投稿されています。中でも秀逸は、帽子のツバの上を回って走るSteveさんのジオラマ?です。これです。

この動画の最初の45秒のところに、本を読んでいる少女の帽子の上で機関車が走っている動画があります。これがおとぎの国の帽子のように見えて、なにか魔法の世界の物語を想像してしまいます。ウイットの効いた素晴らしいセンスだと思いますね。

 

TGauge

TGauge

 

この記事を書いている人 - WRITER -

Copyright© むささび工房ブログ , 2024 All Rights Reserved.