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むささび工房ブログ

バンド・ソー作品
―タンブール・ボックスー

 
タンブール・ボックス
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  しばらく、第2種電気工事士の免許取得にかまけていて、木工関係をサボっていました。無事、免許証も届いたので、久しぶりに木工作に突入です。

今回の作ったのは、“タンブール・ボックス” です。

タンブール(tambour)は、フランス語で「ドラム」または「ロール」を意味する言葉に由来しているようです。タンバリン(Tambourin)はその英語で同じく太鼓をさしています。カラオケ歌いながらガチャガチャとたたく楽器も同類です。

「タンブールドア」は、細く加工した木材などを蛇腹状につないだ、スライドして開閉するタイプの扉のことです。フランス語の「tambour(タンブール)」は太鼓の表面が膨らんでいて、この蛇腹の様子をあらわしたいるらしいです。タンブール・ボックスはこの蛇腹式の蓋の付いた箱ということになります。

今回作った作品の写真です。飲み薬入れやキャンディボックスを想定してみました。

溝を作成したときにできる切り取り部部です。ちょっとオブジェ風だったので動画の冒頭に使ってみました、

サイドから切り抜くとき(溝部分を切っています)の型紙です。

タンブール・ボックス

タンブール・ボックス

タンブール・ボックス

バンドソーで切り抜いているところです。

タンブール・ボックスで一番特徴的なところは、蛇腹状の扉の機構です。蛇腹状の扉を浅い溝で両脇から挟んで、溝に沿って扉がスライドするのですが、溝が正確にきれいに彫られていて、かつ、溝のルートが滑らかなカーブを描いていないと、動きがギクシャクしたり、動かなくなったりします。
そこで、通常は、タンボールBOXは、テーブルソーとルーターを使って作られます。どちらも正確な加工が得意ですが、この二つの機械は、高齢のDIYerにとって安全なツールとは言えないし、なにしろその爆音は夜中の楽しい木工作を許してくれません。一方、バンドソーは比較的安全なツールであり、加えて、その軽やかな音は心地良くさえ聞こえます(私の主観です)。私は25年前にテーブルソーとルーターを片付けてしまい、バンドソーを中心に木工作を楽しんでいます。もちろん、真夜中の作業は至福の一時です。
今回は、このタンボールBOXをどうにかして、バンドソーで作れないかと考えてみて、試行錯誤しました。基本は、通常のバンドソーボックスの制作方法を踏襲して、2×4材で作った基本ブロックをバンドソーでくり抜いていく手法ですが、蛇腹のレールになる溝の作り方が味噌です(上記写真)。詳細はネットにアップした動画で示します。
もう一つの特徴は、蛇腹の扉の作り方です。通常は木片を並べた裏に布を張って帯状に仕上げますが、布の代わりにタコ糸(麻糸)を使いました。

バンドソーだけで作ることと、帯状の蛇腹に仕上げるのに麻糸を使ったところは、結構新規性があるように思います。いつものように動画をアップしてあるので、その反響が楽しみです。また、今回は動画制作の新機能として、テキスト読み機能を試してみました。次の箇所に使ってみました。最初の動画タイトルとそのあとの趣旨説明、そして、動画途中でバンドソー2台体制の説明部分 です。私が作る動画ですから、声の主はシニアーにしました。もちろん英語です。使っている動画アプリは、WondershareのFilmoraですが、なかなかのAI機能です。私(?)の渋い声を聴いて妻も褒めていました。

妻が猫のテンプレートをプレゼントしてくれたので、アクセントに使いました。ちょっとしゃれてますね。

 

タンブール・ボックス

タンブール・ボックス

 

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