Dali MENUET/MR (ダリ メヌエット)と自作スタンド
作成過程はギャラリーに
我が家のメインスピーカーは、JBL L40 Int という1995年ごろの、JBL Int. という会社のもので、おそらくIBLがヨーロッパで作ったか、ヨーロッパ向けに作ったフロア型のスピーカーです。音もキャビネットのデザインもヨーロッパ調で、240mmコーンの豊かな低音と3wayで中高域の音に結構満足していました。ただ、あまり広くない我が家のオーディオルームではこの大きさのフロア型のスピーカは音源位置の重心が低く且つ低音が厚過ぎると感じていました。床からのツイータの高さが60センチで、ソファーに足を伸ばして座って聞くにはちょうどよいのでしょうが、現在の我が家では普通のテーブル用の椅子に座って聴く状況なので60センチは低すぎます。
椅子に座った場合は、目線の位置ではツイータの高さが110センチぐらいで丁度よくなります。そんなことを気にしているときに、先日の既報で紹介したように、Dali のPICOという小さなデスクトップ・スピ-カ-を、目線の位置にツイータがくるスタンドに載せたところ、思いのほか元気で楽器の定位感のある良い音でなってくれました。JBL L40 Intの底に厚手のインシュレータを噛ましてセッテイングの高さを上げることも考えていたのですが、落ち着きがなくなるので、JBL L40 Intの上に小型のおしゃれなデスクトップ・スピ-カ-を載せて聴いている方が面白いかなということになりました。
前置きが長くなりましたが(私のブログの悪いところ)、それから新しいスピーカ探しが始まりました。そして結局またDaliに行きつき、MENUET/MRという小ぶりのデスクトップスピーカに決まりました。このスピ-カ-は1990年代に作られた初代MENUETから4代目にあたります。このスピーカに決めた動機は次の3つです。
まず、音に関しては同じようなサイズのスピーカを聞き比べて一番音楽ジャンルを選ばず且つジャズボーカルを綺麗に聴かせるものとして選びました。もう一つの選択動機は、この4代目のMENUETが、Daliの数あるシリーズのどこにも所属していない特別な存在であることです。俗物根性と所有欲の抜けきらない筆者は、スピーカに限らず何か物を購入したあとで、もっと格上のシリーズあるいは同じシリーズでも上位機種にしておけばよかったかな、と次元の低い後悔をすることがよくあります。その意味ではこのスピーカはDaliの中での比較機種の無い特別な存在として私の所有欲をくすぐりました。3つ目の動機は、キャビネット(スピーカボックス)の外観です。色は3種類あり、ピアノブラックとロッソ(マホガニー系)は絶品だと思います。さすがに、ピアノブラックはいつも磨いていなと指紋だらけになりそうなので避けてロッソにしました。Daliの上位格のシリーズの仕上がりと比べても引けを取りません。すごく気に入りました。
計画通りJBL L40 Intの上に置いて聞き始めましたが、今一つ高さが足りずしっくりとしません。噛ませる台を物色しましたが適当なものが見付からなので自作することにしました。材料は手元にあった24mm厚のシナランバー(シナ合板のようなもので、DIYショップで入手可能)を使いました。円形の台座は直径28センチ、柱の部分は3枚重ね、全体の高さは12センチ。色塗りの下手な私ですがマホガニー油性ペイントを何度も重ね塗りしているうちにそれなりの光沢が出てきました(制作過程の写真はギャラリーをご覧ください)。
全制作過程はギャラリーをご覧ください。これをJBL L40 Intの上に置き1センチ厚程度のインシュレータをかませてMENUETを乗せるとツィータの床からの高さがほぼ110センチになります。丁度、普通の椅子にゆったりと腰かけた時の目線の高さになります。聴感上も満足のいくもので、楽器の定位感が増しました。眼を閉じていると2回りほど大きなスピ-カ-からの音のようにその余裕が伝わってきます。見た感じも良く、我ながらうまくいったと自画自賛しています。
前回既報のDali PICOのスピーカースタンドは無塗装で使っていますが、家内はみっともないからちゃんと塗装しなさいと言います。自称アマチュア木工家としては木肌のままも趣があっていいなぁと思っているのですが・・・。今回はちゃんと塗装をしましたので、家内的にも合格のようです。