むささび工房の冬支度 エアコン設置DIY
― (前編)機種選定と設置壁の整備 ―
工房には25年近く前に小さなエアコンを設置してあります。(株)コロナのウインドーウエアコンです。最初は冷房専用機でしたが、その後、冷暖房機に替えています。工房の壁を切り抜いてはめ込んであります。エアコンとしてはずいぶん長い間調子よく働いています。でも暖房の効きが今一で去年の冬は工房が十分に温まらず、なかなか足を運ばなくなってしまいました。言い訳になりますが、例の神経痛も痛いので、なおさらでーす。それにいつ壊れてもおかしくない年代物になっているので超心配です。
と言うわけで、現用機を温存したまま、新しくエアコンを設置することにしました。
問題が2つあります。
問題点1と結論:容量制限
14インチのバンドソーの運転開始時(始動電流発生)にエアコンや他の容量の大きな機械が動いているとブレーカーが落ちます。したがって、現用機を温存しても2台同時には使えません。なので、現用機と同じようなウインドウエアコンを設置しても冷暖房能力不足の解決にはなりません。そこで、今回は、同程度の電流で能力が高いと思われる室内/外機の分離された普通の機械にします。と言っても最も容量の小さな6畳用となります。候補としているのは三菱の霧ヶ峰 MSZ-GE2224です。最新のコロナのウインドーエアコンReLaLa CWH-A1824Rとのスペックを比較してみます。
例えば暖房能力とその時の消費電力と電流値を比べると、、
MSZ-GE2224 2.2KW 470W 4.7A
CWH-A1824R 1.8KW(50Hz) 630W 6.3A
となり、MSZ-GE2224の方が暖房能力で2割程度大きいのに、電流は3割近く小さい。設定環境が異なるので正確な比較にはなりませんが、ウインドウエアコンよりも総じて効率が高いということになります。もう一つMSZ-GE2224にした理由は、電流ピークを押さえるモードが付いていることと掃除が楽なこととです。この機種は、フロントのカバーやネットが簡単に外せるようになっていて、自分で掃除したい人にやさしい工夫がされています。
問題点2と解決策:設置工事
むささび工房は壁板一枚の、いわゆる山小屋作りです。加えて室内は木材と木工工具や機械で足の踏み場の無い状態です(半分開き直ってまーす)。また容量的に20Aの回路を一本引き込んでいるだけなのでエアコン専用コンセントなどは作れません。と言うことは、電気屋さんが工事を引き受けてくれるとは思えということです。このことは最初から分かっていたことなのですが、どうにかなると考えていましたがどうにもなりません。ウインドーエアコンなら自分で据え付け可能なのはわかっているのですが、前述のようにそれでは問題解決になりません。そんな時にYouTubeを見ていたら、DIYでエアコンを設置している人がかなりいることがわかりました。そしてそのための工具のレンタ業者や機材セットがあることもわかりました。こうなるとムクムクッとDIY根性が沸き上がってきます。つまり解決策として自分で設置することにしました。
先ず初めに取り掛かったのは、室内機取り付けスペースの確保です。とにかく所狭しと棚を作ってあるので、室内機を取り付けるには、その面のかなりの棚を外して、壁面の補強等を施さなければなりません。普段から片付いていない状態が一層大変な状態になりましたが、とにかく壁面に5㎜厚のべニアを張りました。
次に室外機を取り付ける場所に、9㎜厚のシナ合板(350㎜×900㎜)を取り付けました。MSZ-GE2224の背板のPdfをダウンロードして、実寸大の型紙を作って張り付けてみました。
DIY air conditioner installation
これで、室内機取り付け時のイメージがつかめるようになり、配管を通す孔を開けられる場所や送風方向や、周辺に改めて取り付ける棚の位置などを考慮して室内機の取り付け位置を決めました。これで配管を通す孔の位置が決まりました。65mmφの配管スリーブを取り付けるので、貫通孔は70mmφのホールソーを電動ドリルに付けて使いました。
ここまでで、室内機を設置する準備ができました。MSZ-GE2224のセット(室内機と室外機)および配管(2分3分 2.5m)等を発注しました。いよいよエアコン取付DIYでーす。 ・・・つづく