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むささび工房ブログ

おばあちゃまの菜園
 -リハビリテーション-

2020/07/17
 
おばあちゃまの菜園とリハビリ
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  おばあちゃまは去年の春にディズニーランド(既報)へ一緒に行った後、膝に人工関節を入れる手術を受けました。術後の経過は良好で、我が家でリハビリテーションを続けていました。

ところが、積年の疲労でしょうか、背骨の圧迫骨折を起こしていたところで脊柱管狭窄症を発症しました。そのため、背骨を通る神経の伝達が阻害され、足首に力が入らなくなりました。背中にも痛が出てきました。リハビリテーションも進まなくなりました。そのため、今年の春に、今度は脊柱管狭窄を治すために背骨を補強する手術を受けました。手術は成功し、またリハビリテーションが始まりました。

おばあちゃまは骨を除いては基本健康体で食欲もあり毎日のリハビリテーションに励んでいます。

その中の一つの施策として家庭菜園を始めました。毎週自宅に来てくれているリハビリの療法士さんが、「何か好きなことを取り入れて毎日の日課にすることがいいですよ」とアドバイスしてくれたのを受けて考えました。好きなことじゃないと続かないですよね。

庭へ降りたところに、プランターをいくつかおいて野菜の種をまき、苗を植えました。プランターの管理と毎日水を撒くことをおばあちゃまの仕事にしました。ちょっと段差のある庭へ降りて、歩行器や杖を使ってぐるぐると歩行訓練をしてから、プランターへ水を撒き、土の手入れをし、そのあとまた庭を一回りして庭木に水を撒き、家に上がります。狭い庭ですが、これだけの作業でもよいリハビリテーションになります。とにかく体を動かすこと、そして自分でできることを一つずつ増やしていくことが重要だそうです。何かを取ろうとしていたり、庭と部屋の上がり降りなどちょっとした動作でも手を貸したくなりますが、安全を確認しながらジッと見守るようにしています。

 菜園には、バジル、茄子、かぶ、大根、マロン、トマトそして朝顔などが育っています。先日は小さなトマトを収穫できて夕食に出てきました。今は茄子の実が膨らみつつあり、楽しみにしています。メロンの苗も植えましたが実がならず枯れつつあります。花は咲いたのですが受粉がうまくいかなかったようです。やっと芽が出始めたのは、かぶと大根です。おばあちゃまの知識は豊富でいろいろと教わりながら毎日水まきを手伝っています。

 おばあちゃまのリハビリテーションを見ていて思うことは「明日は我が身」ということです。自分だったら、歳をとって体が思うように動かなくなったとき、何を日課にするだろうか、何に興味を持ち続けられるだろうか。身の回りのことはできるだけ自分でしていたいものです。ものぐさにならず、健康的な生活を送ろう、などと夜なべをしながら殊勝なことを考えています。私たち夫婦も歳をとりました。お互い持病はありますがまだ元気でちょっと早い老々介護の日々を送っています。相憐み相念い倍して相親しむ

 

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