A journey of a thousand miles begins with a single step – Woodworking and Photos

むささび工房ブログ

むささび工房の修繕 コーナートリムの交換
長く付き合える木造小屋
ジェイスタイル・シダーシェッド

 
工房の修繕
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

むささび工房の由来
 訳あって建て増しを続た昔の我が家には階段が2ヶ所ありました。そこで、1つを使わないことにして、その階段と上りきったところの半畳ほどのおどり場を木工を楽しむ場所として使っていました。狭い場所にいろいろな機械を置いての作業ですし、何しろ家の中ですから木屑をいつも綺麗に片付けなければならず、文字通り上へ下へと行ったり来たりして木工を楽しんでいました。
そんな矢先に信州の森で見たムササビの飛ぶ姿は、なんだか階段の工房で駆け上がったり駆けお降りたりしている自分の姿に見えました。そんなことからいつしかこの工房を「むささび工房」と呼ぶようになりました。
その後、工房はキッチンの片隅を経て、2001年に庭に建てた小さな木造小屋に移りました。ジェイスタイル(高広木材 株式会社)の木製小屋シダーシェッド「カバナ9×6」(写真左)です。その翌年さらに「ガーデナー6×6」(写真右)を追加して二つの小屋を繋ぎました。どちらも1日で組み立てられます。小さかった子供たちも参加してとても楽しい作業でした。狭い庭に建てたので、一角を物置小屋として妻に没収されました(と言うよりもそういう約束で追加しました)。しかし私が狭い小屋でもあまりにも楽しそうに過ごしているのを不憫に思ってくれたのか、しばらくして物置小屋の部分もあけわたしててくれて、現在に至っています。

長く付き合えるシダーシェッド(Cedar Shed
 主な部材のカナダ産無垢のレッドシダーは数年経つと銀色というか落ち着いた灰色に変色しその後はそのままの雰囲気を維持します。屋根の上は、私が植木の手入れに歩いてひび割れを起こしてしまったので、別の部材で葺き直しましたが、その他の部分は20年経つ今でもしっかりと現役で頑張っています。大変耐候性の高い小屋です。加えて、全て木製ですから、どこにでも釘が打てるので内装、外装共に改修自由自在です。これは長く付き合うには凄くありがたいことです。ちなみに、小屋を二つ繋ぐのも、その結果不要になったカバナの扉を取ってふさいでしまうのも簡単にできました。

今回の修繕
 最初に建てた「カバナ9×6」のコーナトリム(写真の白枠部分)の交換です。サイディングの木口を隠すために小屋のコーナーに取り付けられています。この部材の下の部分が痛んできました。めったにそういうことは起きないのですが雨が縦に流れる水が一番下で乾かずに湿り続けていたのがいけなかったのでしょう。その部分はコーナトリムの内側の土台の部分まで少し痛んできたので、これはまずいということで交換することにしました。なにしろ20年たちますので。

 

 さて交換用の部材ですが、どうしようかと悩んで、高広木材のジェイスタイル事業部にメールで相談してみたところ、「寸法を合わしてお作りします」という返事をいただきました。もちろん費用は掛かりますが、20年以上前に購入した木造小屋の補修部材を快く提供してくれるのですからすばらしい会社ですね。ちなみに、「カバナ」も「ガーデナー」も現役の商品として扱かわれています。息の長い商品です。
と言うわけで交換用の部材は数日で入手できて大変助かりました。届いた部材は長さを整えて、必要な角の面取りを行いました。

交換にあたり、木材保護塗料の定番ブランド「キシラデコール」をあらかじめ土台の部分やコーナトリムで隠れる内側の部分にたっぷり塗ることにしました。もちろんコーナトリム自体にも十分に塗りました。「キシラデコール」には着色されたものもあるので注意が必要です。実は最初間違えて着色されたのを購入してしまいました。ちょっともったいないことをしましたが、木の地色が好きなので#101 カラレス(ムショク) を買い直しました。
交換は簡単です。古いコーナトリムを外すと、内側の部材は変色も少なくほとんど痛んでいませんでした。念のため「キシラデコール」を塗り、特に土台付近はたっぷりとしみこませました。

その上から新しい部材を取り付けて、おもて面にも「キシラデコール」を塗って完成です。

 

新しいコーナトリムは色が鮮やかで目立ちますが、しばらくすれば落ち着いてくるでしょう。これで雨が続いても枕を高くして眠れます。

工房の修繕

工房の修繕

 

この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

Copyright© むささび工房ブログ , 2020 All Rights Reserved.