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むささび工房ブログ

工房新兵器 塗装ブースの導入
タミヤ スプレーワーク
ペインティングブースII(ツインファン)

 
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 私は塗装が苦手で、折角丁寧に作ってきた作品を仕上げの塗装でダメにしてしまうこともありました。これまでいろいろと試しているうちに、私にとってなるべくリスクの少ない仕上げ方法としてオイルフィニッシュが定着しています。綺麗にサンディングした木肌にオイルをしみこませると、思いがけない色合いと艶が出てくることが良くあります。苦手な塗装仕上げの中であっても、このオイルフィニッシュは失敗の少ない楽しい作業でもあります。
 オイルフィニッシュした木肌は美しいのですが、この状態が長続きするとは限りません。揮発性は低いので、一度オイルで着いた新しい木肌の雰囲気はあまり変わりませんが、艶は少しずつ落ちていきます。基本的には状態に応じてオイルの拭き直しが必要になります。それが一つの楽しみ方であって、家具などはそうやって手入れをしていけば愛着がわいてくるものです。
 と考えるとちょっと邪道かなと思ってはいるのですが、艶を長持ちさせる工夫として、オイルフィニッシュした上に木部用のウレタンニス(水性)を上塗りしてみました。最初、油性のウレタンの方が良く乗るのではないかと思ったのですが、作品によっては部分的に石油系溶剤の顔料で色付けすることがあり、これは失敗でした。石油系溶剤の顔料と油性ウレタンニスの相性が悪く色が滲んでしまいました。
水性のウレタンはオイル拭きの上にはなじまないだろうと試してみたら、そんなことはなく、顔料にも変化を与えずに綺麗に乗りました。この辺りはもう少し検証が必要で、別途報告したいと思いますが、現状では水性のウレタンニスを使っています。刷毛塗りはどうしても刷毛目のすじが残ってしまうことが多いので、エアーブラシを使っています。
 相変わらず本題までの前置きが長くなりましたが、このエアーブラシを安全に(健康的に)使うために、このたび塗装ブースなるものを導入しました。これまでは、工房の一部を塗装作業用のテープでベタベタと養生して塗料が周囲に付かないようにしていましたが、なにぶんにも工房が狭いので、しばらく使っていると息が苦しくなります。換気扇をまわし、マスクをしていても、結構、塗料や溶剤交じりの空気を吸ってしまっているような状況でした。これでは健康に良くないなぁと思案していたところ、最近、家庭用の塗装ブースを見つけました。プラモデルやフィギャーの仕上げにエアーブラシが良く使われるのですが、部屋の中でこの作業するマニアのために小ぶりな塗装ブースが出回っていました。いくつかの商品がありますがどれも似たような構造です。今回購入したのは、田宮(タミヤ)から出ているペインティングブースII(ツインファン)です。この機種にした大きな理由は2つです。
① ツインファンなので吸引力が強力。作品の大きさによってはブースからはみ出て置くこともあるので、吸引力は重要なポイントです。
② 排気用のファンの排気口(ダクトの取り付け口)が本体の後ろ向きではなく、上に向いているので、ダクトを取り付けた時の本体後ろのスペースがかなり楽になる。これも狭い工房での扱いを考えると非常に重要なポイントです。
早速、開封と組み立てです。

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鮮やかな赤と青に星印の付いたタミヤのマークは、子供の頃にゲットしたプラモデルの箱を思い起こし、何とも懐かしく、この歳になってもウキウキとした気分になるので不思議ですね。
箱の中には、説明書に加えて、畳み込まれた本体と排気用のファンが2つに、排気用のダクトが2本入っています。

組み立ては簡単です。ファンの取り付けはビス4本×2台です。本体はブースの覆いの部分を開けばよいだけです。排気用のダクトはファンの排気口に挿してはめ込みます。この辺りの作りは、さすがにプラモデルのメーカ-らしく洗練されています。排気用のダクトは伸ばすと1m以上になるので、換気扇の近くまで十分に伸ばすことができました。

さて性能ですが、蚊取り線香の煙で実験してみました。次の写真は、左がファンオフ、中央がファン1台オン、右がファン2台オンです。ファン1台オンでもしっかりと吸い取っていますが、ファン2台オンにするとかなり勢いよくスーッと吸い取っていきます。音は2台オンでもテレビの音が十分聞こえるし、真夜中でも工房の外に気兼ねするようなことはないようです。

これで、塗料を吸い込まずにエアーブラシを使えるようになりました。早速、現在製作中のバンドソーボックスに使ってみます。楽しみだなぁ。

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