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むささび工房ブログ

バンドソー・キャット(Bandsaw Cat)
 ー バンドソーで作る3Dキャット ー

 
Bandsaw Cat
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 久しぶりの木工作品の投稿です。ちょっとアマチュア無線の方に浮気をしていたので、今年は木工作から離れ気味でした。でも、アマチュア無線も木工も、狭いむささび工房でやっているので、いつもバンドソーを眺めて、アイデァを考えていました。
今回のバンドソー・キャットは、箱ものではなく動物の置ものです。簡単な3D製作方法を思いついたので実行してみました。

カット手順
1.2×4のパイン材を作品の大きさにカットします。

Bandsaw Cat

Bandsaw Cat

2.真横から見た猫の姿を描き、カットした材料に張り付けて、その通りにカットします。

 

脚や手のしぐさや耳の形など雰囲気が大切です。Pegasのスクロールバンドソーが活躍します。この時点での猫の姿には、前脚同士、後ろ脚同士が、重なるとは限らないのですが、影絵のようにそのまま切り取ります。

 

Bandsaw Cat

Bandsaw Cat

3.カットしたブロックからバンドソーで3枚を切り出します。

Bandsaw Cat

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 お魚を3枚におろすみたいです。2枚は猫の右(R)と左(L)の外側の板です。1枚はその左右の側板に挟まれる板(C)です。厚さは、いくつか試した結果、RとLが7mm、Cが5mmでバランスが良くなりました。我が家の猫はすこしデブっているのでCは6mmでもよいぐらいです。重ねた時に木目がそろうようにカットします。つまり、R,C,L あるいは、L,C,Rの順番でカットします。この時点では当然ですが3枚とも同じ形です。

 

4. R,L,Cの3枚から、それぞれ不必要な個所をカットしていきます。

 

5. 3枚をカットした順番で張り合わせて接着します。猫の立体的な姿がよくわかるようになります。

Bandsaw Cat

Bandsaw Cat

 この状態でサンディングします。といっても小さく立体的に入り組んでいるので、ゴシゴシとペーパーをかけるようなわけにはいきません。そこで、むささび工房に新兵器を導入しました。リューターです。以前にブロンクソンのリューターを使ったことがあるのですが、30分も使い続けるとモータの温度が上がり停止していしまいます。またリュータ本体が重く(電源込み)、手元が揺らぎ、細かい作業は難しいと思いました。そこで、今回は、少し値が張っても良いものをと探しました。アルゴファイル社の マイクロモーターシステム スターP30 にしました。

Bandsaw Cat

Bandsaw Cat

スターピー コントローラー SPC40B
スターピー ハンドピースSPH33B-φ2.3
高速33,000回転
標準装備:2.35φコレットチャック
寸法:Φ25mm(最大)×L143mm
最大トルク:400gcm
重量:148g
コード長:1.5m
 このリューターは歯科技工士の方も使っているそうです。ビットの着脱がワンタッチで簡単にできるし、音も静かで軸ブレも皆無です。回転数は無段階に調整でき、ハンドピースが150g程度で軽いのも助かります。アクセサリーの加工やネイルにも使えるので、妻に見つかったら取られそうです。
問題はビットなのですが、ネットでよいものを2つ見つけました。1つ目は、直径25mmの丸い木工用のサンドペーパを張り付けて使うアタッチメントとサンドペーパ-です。マジック式で #100 から #3000 程度の木工研磨用ペーパーが付属しています。サンドぺーパーの種類はもっと沢山あるようです。

二つ目はMini Sanding Sponge Discs and Rotary Tool Attachment です。これは台湾製で、プラモデルやフィギャーなどの研磨に使われるようで台湾製です。直径5mm程度のサンドペーパに薄いスポンジ状の粘着剤の付いた板が打ち抜かれた状態になっています。付属のアタッチメントの先端に貼りつけて使います。樹脂用で#が不明ですが十分に木工にも使えます。

この2つのアタッチメントをリュータに付けて、猫の形を整えました。整えると言っても、木肌をサンドして面を取る程度で、あまり詳細の形にこだわらずに雰囲気を大切にしました。

 

 サンディングの完了した猫たちには塗装を施しました。モチーフは我が家の猫たちで、ノルウェージャンフォレストキャットの黒(脚の先と胸と首元が真っ白)と、アメリカンショートヘアの黄色です。

塗料は顔料系を使い、表面にウレタンニスを塗って仕上げました。

 

我が家を歩き回る本物の姿はとっても愛らしいのでが、そのイメージが十分表現できているかどうかはあまり自信がありません。でも、こんなふうに集めて飾ると何か猫たちが談合をしているようで楽しくなってきます。

 

いつものように、作品紹介と制作過程をYouTubeにアップしました。イントロのBGMは”Black Cat” です。

 

 

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