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むささび工房ブログ

スライド・トップ型バンドソーボックス
-卓上文具ケース-

 
Stationery box
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 通常のバンドソーボックスは引き出し型ですが、蓋板がスライドして開くバンドソーボックスを作りました。これをスライド・トップ型バンドソーボックスと呼ぶことにします。今年の春先に工房に新しく導入したPegasスクロール・バンドソーの特徴を生かした作品をと考えてこれをデザインしました。このバンドソーはブレードの刃巾が狭く、刃厚がとても薄いので(使ったのは2.00mm、0.50mmの#12)、板に生じる切り口の隙間が通常のバンドソーに比べて小さいので、蓋板になる部分を切り取るときに蓋のガイドとなる部分を同時に作ることができ、蓋板と溝が滑りよくガタのない丁度良い状態に切ることができます。このことは、前回のロール・トップ型バンドソーボックス(キャンディーボックス)の時と同じです。

ちょっとギミック性を加えて、鉛筆の入る箱と定規等の入る箱を2段重ねで構成し、鉛筆立てを兼ねた鉛筆削り機能を加えました。

使った材は、帯状のデザインとなる合板(シナ共芯)を杉材で挟んだブロックから切り出し、両側を桂材の板で挟みました(タイプB)。

Stationery box

Stationery box

2種類作りました。どちらも鉛筆入れと定規入れの2段仕様ですが、タイプAでは鉛筆入れが上段にあり、タイプBでは下段にあります。実はタイプAは試作品なのですが綺麗に作ったのでタイプA、Bとしました。

Stationery box

Stationery box

工作上の特徴的な個所は、スライドする機構の蓋板とそのガイド部分を一緒に作るところです。つまり、蓋板を切り出した部分がそのままガイドになるように切り出します。この繊細な切り取りができるのはやっぱり新しいバンドソーのおかげです。Pegasスクロール・バンドソーは刃厚が薄いので隙間を、滑りよくガタのない丁度良い状態に切ることができました。

Stationery box

Stationery box

作品紹介と製作過程をいつものようにYouTube動画にしました。今回は紹介部分にも動画を取り入れました。机の前で無線機を操作をしている状況で、ちょっと気取ってみました。

ちょっとしたアイディアですが鉛筆削りを付けたのは正解でした。実際に使ってみてとても便利です(自画自賛)。

 

Stationery box

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