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むささび工房ブログ

快適なメーラーを発見! その後の顛末

 
Thunderbird Portable
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最初に、Thunderbird PortableをUSBメモリーで使っていて、動作の遅さに悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

以前、このブログで「快適なメーラーを発見! ― Thunderbird Portable ―」という記事を書きました。

Thunderbird Portableは、メールソフト本体とメールデータ、設定情報などを一つのフォルダーにまとめて保存できる便利なソフトです。

PCを買い替えても、フォルダーごと移動すれば、面倒なメールアカウントの再設定などをせずに使い続けられるというのが大きな魅力です。私は、このThunderbird PortableをKIOXIA製の64GB USBメモリーにインストールして使い始めました。
これがなかなか快適で、すっかり気に入っていました。
ところが……。

快適だったThunderbirdが、だんだん鈍足に!

使い始めた頃は軽快だったThunderbird Portableですが、受信メールが増えるにつれて、どうも動作が怪しくなってきました。受信トレイを開くのに15秒程度、メールを送信するのに30秒以上待たされることもあります。

特に困ったのが、不要メールの削除です。毎日大量に届くメールを整理しようとしても、たった1通削除するのに10秒以上。15通ほどまとめて削除しようものなら、2分近くかかることさえありました。
これではメールを整理しているのか、Thunderbirdのご機嫌が直るのを待っているのかわかりません(笑)。

何とかならないものかと、いろいろ考えました。
犯人はUSBメモリーか?
Thunderbird Portableは、プログラム本体だけでなく、メールのデータや管理情報もUSBメモリーに保存しています。メールが増えるにつれて、保存するデータも増えていきます。

そこで、ふと思いました。
「ひょっとすると、USBメモリーの読み書き速度が足を引っ張っているのでは?」
試しにThunderbird PortableのフォルダーをPC本体にコピーして動かしてみると、かなり軽快に動くではありませんか。
どうやらUSBメモリーが怪しそうです。
そこで、ダメもとで保存先をポータブルSSDに変更してみることにしました。

USBメモリーからポータブルSSDへ引っ越し!

今回用意したのは、SanDisk製の500GBポータブルSSDです。
これまで使っていたKIOXIA製64GB USBメモリーに代えて、このSSDにThunderbird Portableのフォルダーを丸ごとコピーしました。

快適なメーラーを発見!その2
快適なメーラーを発見!その2

Portable版のありがたいところは、こうした引っ越しが簡単にできることです。新しい保存先で起動すれば、メールや設定をそのまま引き継ぐことができます。
さて、結果はどうだったか?

なんと、ちょー快適!!

これまでのモタモタが嘘のように、操作が軽快になりました。
特に、あれほど苦労していた不要メールの削除がスムーズになったのには感激しました。
いやはや、こんなことなら最初からSSDにしておけばよかった!

USBメモリーとSSD、何が違う?

それにしても不思議です。
USBメモリーもSSDも、データを記憶するのは基本的に同じ「NANDフラッシュメモリー」という半導体だと聞いています。 それなのに、どうしてこれほど速度が違うのかな?。

ちょっと調べてみました。
違いは記憶素子よりも制御回路(コントローラー)にあるようです。
USBメモリーは、主としてファイルの保存や持ち運びを目的とした製品が多く、比較的簡素な制御回路が使われることが多いようです。
一方、SSDは、もともとPCのハードディスクに代わる高速な記憶装置として発展してきました。
そのため、多くのSSDには、高性能なコントローラーが搭載され、頻度の高いデーターの読み書きを効率よく実行する仕組みが備わっていらしい。
特に大きな違いが出やすいのは、小さなデータを何度も読み書きする処理のようです。
Thunderbirdのようなメールソフトでは、メールを受信したり、削除したり、移動したりするたびに、メール本体だけでなく、索引や管理情報などの読み書きが多く発生します。
こうした処理では、単純なファイル転送速度だけでなく、いわゆるランダムアクセスと呼ばれる細かな読み書きの性能が重要になるんですね。
今回、特にメールの削除操作が劇的に速くなったのも、このあたりに理由がありそうです。
もちろん、USBメモリーにも高性能な製品はありますから、すべてのUSBメモリーが遅いというわけではないようですが・・・。

Windowsから見ると、USBメモリーとSSDは違うもの?

もう一つ気になったのは、Windowsがこの二つの記憶装置をどのように認識しているのかということです。
USBメモリーは「リムーバブルメディア」として認識されるのに対して、ポータブルSSDはPC内蔵のSSDと同じように「固定ディスク」として認識される製品もあるということを以前に聞いたことがあります。
つまり、外付けSSDはUSBで接続していても、OSからは通常のディスク装置に近い形で扱われる場合があるということです。
そこで、Window11のディスク管理状態を確認してみました。
下のスクリーンショットは、KIOXIA製64GB USBメモリーとSanDisk製の500GBポータブルSSDを両方とも挿した状態でのデバイスマネージャーとディスク管理の画面です。

快適なメーラーを発見!その2
快適なメーラーを発見!その2

KIOXIAのUSBメモリーは「リムーバブル」と表示されています(ディスク1)。
一方、SanDiskのポータブルSSDは「ベーシック」と表示され、PC内蔵SSDと同じ基本ディスク(ベーシック)として管理されていました(ディスク2)。
つまり、同じUSB端子に接続していても、OSから見たディスクの分類には違いがあったのです。
ただし、これは外付けSSDが内蔵SSDに変身したという意味ではないと思います。接続はあくまでUSB経由の外付けディスクです。OSがベーシックとして認識すること自体が、多少は有利だとしてもこんな極端な高速化の原因ではないように思えます。

快適なメーラーを発見!その2

また、ファイルシステムも同じですから、この分類の違いそのものが動作速度を決めているわけでもありません。
やっぱり、今回のThunderbird Portableの高速化は、SSD内部のコントローラーや、細かなデータを頻繁に読み書きする性能の違いによるところが大きいと考えられます。
それにしても、同じUSB端子につないだ記憶装置でも、Windowsの認識が違うというのは、なかなか興味深い発見でした。

バックアップまで速くなった!

ポータブルSSDへの引っ越しで、もう一つうれしいことがありました。
それは、バックアップの高速化です。
Thunderbird Portableの魅力の一つは、プログラム本体やメールデータ、設定情報などが一つのフォルダーにまとまっていることです。
私は、万一のトラブルに備えて、定期的にこのフォルダーをPCに丸ごとバックアップしています。
ところが、USBメモリーを使っていた頃は、これにも結構な時間がかかっていました。
それがポータブルSSDに変更したところ、バックアップ時の転送速度まで数倍速くなったのです!
これはありがたいです。
バックアップは大切だとわかっていても、時間がかかるとついつい面倒になってしまうものです。その点、短時間で済むなら気軽に実行できます。
メールの操作が速くなり、バックアップも速くなる。
まさに一石二鳥です。

500GBも必要だったのか?
今回使用したSSDの容量は500GBです。
それまでのUSBメモリーは64GBでしたから、容量は約8倍になりました。
しかし、今回の動作改善に、この容量増加はほとんど関係していないと思います。
もともと、Thunderbird Portableの保存データは2GBにもたっしていませんでした。
今回欲しかったのは、大容量ではなく高速な読み書き性能です。
では、なぜ500GBのSSDを選んだのかと思う人もいるでしょうね?
理由は簡単です。
ポータブルSSDには、USBメモリーのような小容量の製品があまり見当たらず、今回選んだ製品も500GBだったからです。
Thunderbird Portableだけに使うには、いささか贅沢な容量かもしれません。
まあ、容量が余っていて困ることもないでしょう(笑)。

さて、ここまでポータブルSSDの良いことばかり書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。
それは価格です。
今回購入したSanDisk製500GBポータブルSSDは、約2万円でした。
USBメモリーと比べれば、かなり高価です。
メールソフトの保存先に2万円もかけるのか、と考える方もおられるかもしれません。
しかし、私の場合、Thunderbirdは毎日使うソフトです。
毎日何度も行うメールの受信、送信、削除などの操作が軽快になるだけでも、十分に価値があります。
さらに、定期的なバックアップまで数倍速くなったのですから、私としては大満足です。
歳と共に気短になるようで、快適さにはお金をかける価値があるということです。
毎日、毎回のストレスを考えれば、約2万円は、十分に元が取れる投資だったと思っています。
今回のタイトルは ― Thunderbird Portable、再び快適に!としたいところです。
Thunderbird PortableをUSBメモリーで使っていて、動作の遅さに悩んでいる方は、ポータブルSSDへの引っ越しを検討してみる価値があると思います。
もちろん、動作が遅くなる原因はさまざまですから、SSDに変更すれば必ず解決すというわけではないかもしれません。
それでも、私の環境では大成功でした。

少々高い買い物でしたが、満足しています。
めでたし、めでたし。

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